88歳のお祝いは米寿 と呼ばれており、ひとつの節目とされています。しかし、長寿祝いとして浸透している還暦と異なり、88歳のお祝いは何をすればよいのかわからず悩んでいる方も多いでしょう。
そこで今回は、88歳のお祝いの由来やおすすめのプレゼントを解説します。テーマカラーやお祝いのポイントもご紹介しますので、身近な方をお祝いする予定のある方はぜひ参考にしてみてください。
88歳のお祝いにぴったりなカタログギフトや贈り物はこちらまずは88歳のお祝いである、米寿の由来やお祝いするタイミングを解説します。基本知識を把握すると、長寿を祝う気持ちがさらに深まるでしょう。
長寿祝いのひとつである米寿は、88歳を迎えたことを喜ぶ風習です。
古くから日本において「八」は末広がりで縁起がよく、幸せや繁栄が終わりなく続くイメージがある漢数字です。八が並ぶ88歳はますます縁起がよいとされ、お祝いする風習が生まれたといわれています。
さらに、88の漢数字「八十八」は縦書きすると「米」の字になるので、88歳を「米寿」と呼ぶ習慣が生まれました。
米寿を祝うタイミングは、本来は数え年で88歳になる年とされていました。
数え年とは、生まれた年を1歳として、元旦を迎えるたびに1歳ずつ加算する年齢の数え方です。例えば4月1日に生まれた方の場合、その時点での年齢は1歳で、翌年の1月1日時点で誕生日をまだ迎えていなくても2歳として数えます。
昔は数字の0という概念がなかったため、数え年に長寿のお祝いを行うことが一般的でした。
しかし現代では生まれた年を0歳、翌年の誕生日を1歳と計算する満年齢の数え方が浸透しています。長寿のお祝いも、88歳の誕生日の近辺で行うご家庭が多いでしょう。
古くからの風習を意識して数え年でお祝いしても、覚えやすい満年齢でお祝いしても問題ありませんので、家族と話し合って決めましょう。
88歳の米寿以外にも、節目を迎えるたびに長寿を祝う風習があります。長寿祝いの年齢を一覧で紹介するので、家族で予定を立てるのに役立ててください。
還暦祝いは、60歳を迎えたことに対する長寿祝いです。60年で干支が一巡し、生まれたときと同じ暦に還ることに由来します。長寿祝いの中では、最も多くの方に浸透しているお祝いでしょう。
還暦では、赤い品物を贈る習慣がります。魔除けの色である赤を身につけることで、生まれたときの状態に還った方が守られるという意味合いがあるからです。
なお、還暦の次の長寿祝いとして、66歳を祝う「緑寿 」があります。66の「ろくろく」に「緑々」が当てられており、緑のものを贈るとよいとされています。
古希は、70歳を迎える方への長寿祝いです。中国の詩人である杜甫 が詠んだ詩「人生七十古来稀なり」に由来しています。70歳まで生きる人は非常に稀であることから古稀、転じて古希となりました。
古希を迎えた方に対して気高さや神聖さを表す紫色の贈り物をして、長寿を喜ぶ習慣があります。
傘寿は、80歳を迎える方への長寿祝いです。「八十」を縦書きした「仐」が「傘」の略字であることに関連づけられています。
傘寿の贈り物は、黄色がよいとされています。黄色は本来、国に唯一存在する皇帝を象徴する色。高貴さや豊かさを表す色で、相手への敬意や健康を喜ぶ気持ちを表せます。
卒寿は、90歳を迎える方への長寿祝いです。「九十」を縦書きした「卆」が「卒」の略字であることに由来します。
卒寿の贈り物は、紫もしくは白を選ぶとよいでしょう。古くから紫の染料は取れにくいことから貴重で高貴な色、白は純粋無垢を表現する色とされています。
白寿は、99歳を迎える方への長寿祝いです。あと1年で100歳に届くという年であり「百」の漢数字から「一」を取ると「白」になることから白寿と呼ばれています。白寿にちなみ白い品物を贈る習慣があります。
百寿は、名称のとおり、100歳を迎える方への長寿祝いです。100年は1世紀であることから、紀寿 とも呼ばれています
「百寿」を「ももじゅ」と読めることから、贈り物には桃色が選ばれます。他にも白や金など、それぞれの家庭でおめでたい気持ちを表現する色が使われることもあるようです。
茶寿とは、108歳を迎える方への長寿祝いです。「茶」の字を分解すると「十」「十」「八十八」となり、すべて足すと「百八」になることに由来します。
他の長寿祝いのようなテーマカラーの決まりはありませんが、茶寿にちなんでシックな茶色の品物を選ぶ方が多いでしょう。
皇寿とは、111歳を迎える方への長寿祝いです。「皇」の字を分解すると「白」「一」「十」「一」となります。「白」は白寿すなわち99歳を表すので、すべて足すと「百十一」となることに由来します。
茶寿と同様にテーマカラーの決まりはないので、受け取る方の好みの色のものを贈る方が多いでしょう。
大還暦とは、120歳を迎える方への長寿祝いです。60歳で迎える還暦からさらに60年経過し、再び生まれたときと同じ暦を迎えることに由来します。茶寿・皇寿と同様にテーマカラーの決まりはありません。
なお、大還暦を迎えた方は非常に少なく、120歳まで長生きできる確率は20億分の1といわれているため、以降の長寿祝いは定められていないようです。
米寿のお祝いは特別なことを意識しつつ、88歳を迎えた方の体調や心情に配慮を示すことが大切です。
ここでは、88歳のお祝いをする際のポイントを解説します。
88歳を祝うプレゼントには、黄色もしくは金茶色を取り入れましょう。金茶色とは、金色がかった明るい茶色を指します。この2つの色は米寿のテーマカラーであり、縁起のよい色とされています。
米寿の「米」にちなんで、実った稲穂の色である黄色や金茶色の品物を贈ることが習慣とされています。黄色や金茶色は金運上昇・成功を表す色であり、今後の人生がより豊かになるように願いを込められるでしょう。高級な印象があり、特別感を演出できる色でもあります。
食事会やグルメなどで色が関係しないプレゼントの場合は、黄色や金茶色の水引や包装紙を選ぶのも手です。米寿は「べいじゅ」と読むことから、ベージュ色の包装紙を選ぶ方もいます。
ただし、必ずしもテーマカラーを取り入れる必要はありません。黄色や金茶色は派手で苦手という方もいるので、受け取る相手の好みを考慮して選んでみてください。
88歳のお祝いを行うなら、親族が集まりやすい時期を確認しておきましょう。長寿を迎える方の多くは、プレゼントをもらうよりも親しい方と食事会などで一緒の時間を共有したいと望んでいる傾向にあるからです。
おすすめの時期は、お正月・お盆・ゴールデンウィークなどの大型連休中です。多くの方が休みを迎えるので、予定を合わせやすいでしょう。88歳のお誕生日付近や、長寿祝いになぞらえて敬老の日にお祝いするのも選択肢のひとつです。
とはいえ、お祝いの時期に決まりはありません。参加する親族の仕事の閑散期など、親族でお祝いしやすいタイミングを選びましょう。
88歳のお祝いに、手紙やメッセージを贈ることも検討しましょう。紙に書くことで伝えたい気持ちがまとまりやすくなり、形に残るのでいつでも読み返せます。
手紙やメッセージを書く際は、親しみを込めることと、長生きしてほしいという気持ちを記すことをおすすめします。かしこまった文面よりも、普段の口調を文字にしたほうが、気持ちが伝わりやすくなるでしょう。
長生きの願いを込めるなら「大きな病気や怪我をせずに、ずっと元気でいてほしい」と表現するのがベターです。「長生きしてね」と直接的な表現を避けたほうが、気持ちよく受け取ってもらいやすいでしょう。
遠方に暮らしており会いに行けない場合は、電報を打ってお祝いの気持ちをいち早く伝える方法もあります。
米寿のお祝いを行う際は、88歳を迎えた方や周りの親族の健康状態への配慮が欠かせません。88歳ともなると高齢なので、体調がすぐれない日や外出が難しいケースもあるでしょう。
健康状態に不安がある場合は、すぐに横になれるように自宅で集まる、移動の負担がかからないように近場の料亭で短時間の食事会のみ行うなど、体に負担をかけない場所を選びましょう。
人が多い場所に赴くと、感染症の心配も生じます。米寿を迎える方は若い方と比較すると体力や免疫力が低下しているので、落ち着ける場所を選ぶことが大切です。
地域にもよりますが、真夏や真冬は避けたほうが無難な場合もあります。正月やお盆は集まりやすい時期ですが、寒さや暑さで体力を消耗する恐れがあるので、親族でよく相談して決めるとよいでしょう。
米寿のお祝いには、黄色や金茶色の品物を贈ることが習慣とされています。他にもどのような品物を選べばよいのか、詳しくチェックしてみましょう。
88歳のお祝いのギフトには、テーマカラーである黄色や金茶色を取り入れるとよいとされています。長寿祝いの贈り物の定番はちゃんちゃんこであることから、黄色のちゃんちゃんこを贈ることを検討している方もいるでしょう。
しかし、必ずしもちゃんちゃんこを贈る必要はありません。テーマカラーを基調にした花やアイテムを贈ったり、水引に色味を取り入れたりする方も多いので、受け取る相手の好みや要望に応じて選んでみましょう。
品物を選ぶ際は、差し色にテーマカラーを使用したものや、落ち着いた色合いのものがおすすめです。黄色や金茶色は華やかな色ですが、あしらい方次第では落ち着いたシックな印象になるでしょう。
88歳のお祝いとして、食事会や旅行の計画を立てるのもおすすめです。プレゼントよりも家族や友人とともに過ごしたいと考える方は多いので、一緒に寛げる楽しい時間をプレゼントしましょう。
個室があるレストランを選べば、周囲の目を気にせず親しい方のみで特別なお祝いを過ごせるでしょう。事前に出前を注文しておき、自宅で気兼ねなくお祝いする方法もあります。
旅行を贈るなら、ゆっくり過ごせる温泉などがおすすめです。非日常の空間で、穏やかな時間を過ごせます。いずれにしても、88歳を迎える方の健康状態に配慮して計画を立てましょう。
プレゼントの定番であるグルメギフトも、88歳のお祝いにおすすめです。贈ることで家族や友人と楽しく味わってもらえるでしょう。実用的で必ず消費するものなので、もらって困ることもありません。
米寿になぞらえて、お米を贈る方は多いでしょう。ブランド米の食べ比べができる品物など、一工夫凝らされているものが喜ばれます。
特別感のあるグルメギフトを贈るなら、老舗の味わいを楽しめるものがおすすめです。健康状態に不安がある88歳の方でも、外出せずに名店の味を堪能してもらえます。
グルメギフトを贈る場合も、受け取る方の健康状態を考慮しましょう。食事制限や体に合わない食材があるケースも考えられるためです。
例えば、油分で胃がもたれやすい方や骨ありの魚が食べにくいと感じる方もいます。日常的にどのような食事を心がけているのか、確認しておくとよいでしょう。
お祝いのイメージが強いお酒も、88歳のお祝いに喜ばれるでしょう。家族や友人と酌み交わし、楽しい時間を過ごしながら堪能できます。
米寿にちなんだものなら、米を原料とした日本酒や焼酎などがおすすめです。錦鯉や桜が描かれたものや金箔入りのものなど、華やかなお酒はお祝いムードを一層盛り上げます。
ただし、グルメと同様に88歳を迎える方の健康状態を考慮してから選ぶことが大切です。年齢を重ねるほどアルコールの分解機能も衰えるので、適切な量を贈るよう心がけましょう。
88歳のお祝いには、生活雑貨もおすすめです。毎日目にするものであれば、お祝いしたときの楽しい記憶をいつでも思い返せます。
特に食器や箸は毎日触れるもので、実用性も高い品物です。おいしい料理を食べて、元気でいてほしいという願いもプレゼントに込められます。
また、季節のアイテムなども、もらってうれしいプレゼントのひとつです。お祝いをする時期に合わせてうちわや扇子、ブランケットなどを選ぶと、すぐに使えて喜ばれることでしょう。
88歳のお祝いには、カタログギフトもおすすめです。掲載商品の中から受け取る方が品物を選べるので、本人が本当に欲しいものを贈れます。88歳を迎える方の欲しいものがわからないときや何を贈ればよいのか決められないときでも、カタログギフトなら相手に選択肢を委ねられるでしょう。
米寿の贈り物には、長寿をお祝いする華やかな表紙が選ばれています。伝統工芸品やこだわりの雑貨などを取り揃えたものや、グルメ専門のカタログギフトも人気が高いです。
カタログギフトを贈るなら、受け取り方をあわせて伝えると親切です。カタログギフトに馴染みがない88歳の方は多いため、配送先の設定操作を代わりに行うのもよいでしょう。
88歳のお祝いの金額相場は、5,000円以上が一般的です。ただし、贈る相手によって関係性が変動する傾向にあります。
関係性別のお祝いの相場は、次のとおりです。
両親に贈るなら兄弟姉妹と、上司に贈るなら同僚や後輩と連名で用意するのもよいでしょう。お金を出し合い、より上質なものを贈ることができます。
ただし、お祝いする気持ちを表現したいからといって高価すぎるものを選ぶのは、控えたほうがよいでしょう。受け取る相手に気を遣わせお返しの負担をかける可能性があるので、柔軟に考えて金額を決めてみてください。
88歳のお祝いには、紅白の蝶結びの水引を描いたのし紙をかけましょう。蝶結びの水引は何度あっても嬉しい出来事に使用するもので、長寿祝いにふさわしいです。
「米寿は一生に一度しかないので、結び切りの水引がよいのでは?」と考える方もいるでしょう。しかし、長寿祝いは米寿で終わりではありません。あとに続く卒寿・白寿・百寿もお祝いできるようにと願いを込めて、蝶結びを選びましょう。
米寿にちなみ、金色の水引を選んでも問題ありません。金と紅、金銀がお祝いごとにふさわしいでしょう。
なお、水引の上部に入れる表書きは「米寿御祝」が一般的ですが、「長寿御祝」「御祝」でも問題ありません。
長寿祝いの贈り物にはタブーがあるので注意が必要です。ここでは、88歳のお祝いで避けるべき品物を紹介します。
88歳のお祝いに限らず、縁起の悪さをイメージさせる品物や数は避けましょう。不吉なイメージのものをお祝いに贈るのは、不謹慎とされています。
縁起の悪さをイメージさせるものには、次のような品物があります。
「4」「9」にまつわるものは、4点セットや9個入りなどの品物のほかに、櫛やシクラメンも該当します。名前の響きに「死」「苦」が入るので避けましょう。
必需品であるとしても、老いを連想するものを贈るのは控えましょう。「年寄り扱いされた」と傷つき、過度に年齢を意識してしまう方もいます。
老いを連想するものは、次のような品物です。
本人からのリクエストがない限りは、避けるように気をつけましょう。
白いハンカチも、贈り物に選ぶのはタブーとされています。故人の顔にかける布を連想するので、縁起が悪いと思う方は多いでしょう。
また、ハンカチは漢字で「手巾」と書き、訓読みで「てぎれ」と読むことから、手切れ=縁が切れるという意味もあります。縁起を気にする方が多い年配の方に贈るのは、避けたほうが無難です。
88歳のお祝いにはもちろん、目上の方に敷くものを贈るのは避けましょう。相手を踏みつけるという意味につながり、失礼に当たります。
マットやラグなどが該当するので、他のものを選びましょう。ただし、相手からの要望があれば贈っても問題ありません。
時計・文具・鞄も、88歳のお祝いに選ぶべきではないとされています。
ビジネスシーンに用いるアイテムであるため「勤勉に励みましょう」というメッセージ性があります。目上の方に対して不適切であるうえに、すでに退職している方が多い88歳のお祝には実用性に欠けるでしょう。
ただし、受け取る相手が希望するなら、贈ってもよいとされています。形に残る贈り物なので、米寿のお祝いをいつでも思い返してもらえます。
88歳を迎える米寿は、縁起がよい「八」の数字が並ぶめでたい年とされています。実入りを迎えた稲穂を連想する黄色や金茶色をテーマに、長寿をお祝いしましょう。
ただし、88歳ともなると体調に不安がある方も多いものです。健康状態に配慮しつつ、ゆったり過ごせる場所で素敵な時間を過ごせるように、お祝いを計画してみてください。
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