ゲストの負担を軽減できる、引出物宅配を検討中の新郎新婦様は多いでしょう。自分で準備をすれば結婚式の費用を節約できそうですが、実際にかかるコストや手間が気になるところです。
今回は、引出物宅配を自分で準備する場合の手順や費用について解説します。いつまでに何をすべきか、金額は何にどのくらいかかるのか、引出物宅配サービスを利用する場合と比較して詳しく解説しますので、結婚式に向けて準備している方はぜひ参考にしてみてください。
引出物宅配を自分で送るには、段取りを決めて必要なものを購入する必要があります。具体的なイメージを固めておかないと、予想以上に準備が大変だとあとから気づき、間に合わなくなる可能性もあるので注意しましょう。
まずは、引出物宅配を自分で送る際の手順と費用を解説します。
引出物宅配を自分で行う場合は、次の手順で準備を進めます。
必要なステップが多い分、時間と手間はかかります。「時間をかけられるよう早めに着手すれば問題ない」と考える方もいますが、引菓子や縁起物の賞味期限や招待状の返信が届く時期を考慮すると、本格的な梱包準備を始められる時期は結婚式1〜2カ月前からとなるでしょう。
結婚式1〜2カ月前は、結婚式の打ち合わせや衣裳合わせ、美容メンテナンスなども佳境を迎えるタイミングです。引出物の準備も自分ですべて行うとなると非常に慌ただしくなり、当日のコンディションにも影響しかねないと認識しておきましょう。
引出物宅配を自分で行う際に発生する費用は、次の通りです。
必要なもの | 送付先1点につき発生する費用相場 |
---|---|
引出物(記念品・引菓子・縁起物) | 5,000〜9,000円 |
梱包資材(ダンボール・テープ・緩衝材) | 300円 |
サンクスカード | 100円 |
送料 | 1,000〜1,600円 |
合計 | 6,400〜11,000円 |
※上記の金額は目安です。
上記の通り、自分で発送を行うと引出物1点あたり6,400〜11,000円ほどかかります。引出物の費用や送料に左右されますが、式場や引出物宅配サービスを利用するより高額になるケースも少なくありません。特に送料は、距離やサイズで変動しやすいでしょう。
時間と手間をかけたのに節約できず、むしろコストもかかってしまうリスクがあるので、本当に自分で発送するべきかよく検討することが大切です。
引出物宅配を自分で行う場合は、必要なものを準備しましょう。
それぞれの準備にあたって気をつけるポイントを紹介します。
引出物の中身は記念品・引菓子・縁起物の3点で1セットです。2で割り切れる数字は結婚式において縁起がよくないと考えられているため、3つ用意することが風習とされています。
記念品の金額相場は、3,000〜5,000円程度です。ゲストがご祝儀で包む金額の10分の1を目安に、喜ばれそうな品物を選びましょう。
引菓子・縁起物の金額相場は、各1,000〜1,500円程度です。発送前に賞味期限が切れないように日持ちする品物を選んだうえで、披露宴直前に納品されるよう手配しましょう。常温保存ができる品物であることも重要です。
のし(のし紙)とは、贈り物の目的を表した包装紙のことです。結婚する両家の名前と、結婚の引出物であることを印字し、記念品にかけます。
基本的に、のし紙は引出物を購入した店舗やオンラインショップでかけてもらえます。誤字がないように、正しく印字されているか念のため確認しましょう。
ダンボール・テープ・緩衝材などの梱包資材は、配送中の破損を防ぐために欠かせない品です。
ダンボールは一般的な茶色のものではなく、白や水色など結婚式の贈り物に適した色合いが望ましいです。引出物の大きさを測り、3点すべてが余裕をもって収まるサイズを選びましょう。
テープも、一般的な茶色のガムテープでは事務用品のように見えてしまいかねないため、ダンボールの色にあわせることがベストです。底抜けがないよう、粘着力が高く丈夫なものを選びましょう。
緩衝材は、ダンボール内の隙間を埋めるのに使います。中身が割れ物ではなくても、引出物がダンボールにぶつかって傷ついたり汚れたりしないよう、十分に詰める必要があるでしょう。
サンクスカードは、結婚式に参列していただいたことへの感謝を伝えるカードのことです。次のような文章を印刷して作成します。
この度はふたりの門出をお祝いくださり
誠にありがとうございます
ふたりの感謝の気持ちをこめてささやかではございますが
心ばかりの記念品をお送りさせていただきます
今後とも末永くご指導のほどよろしくお願いいたします
この度は私たちの結婚式にご列席くださり
誠にありがとうございました
ささやかではございますが感謝の気持ちとして
心ばかりの品をお送りさせていただきます
未熟な二人ではございますが
今後ともよろしくお願いいたします
印刷する際は、紙の質にこだわることもポイントです。薄い紙は折れやすく貧相な印象につながりかねないので、こだわりを持って選びましょう。
また、引出物は配送で届くことを当日ゲストに知らせる「ご案内カード」もあると親切です。
引出物宅配を発送するにあたり、伝票は欠かせません。1箱につき1枚必要なので、ゲストが多いほど負担は大きくなります。
特に手書きで準備すると、時間も手間もかかるので注意しましょう。誤字は失礼に当たるので、記入ミスをした場合ははじめから書き直さなければなりません。
自宅にプリンタがあれば、パソコンを使って伝票作成が手軽にできるサービスを利用できます。パソコンを使うことで時間と手間を短縮できるほか、誤字などのミスも減らせるでしょう。招待状作成時に使った住所リストをコピーして作成すると便利です。
品物だけでなく、保管や梱包のスペースも必要です。引出物や梱包資材を保管する場所と、梱包時に作業する場所が必要になるので、広いスペースを確保しましょう。
引出物が10個程度なら、部屋の隅やクローゼットなどに保管できる場合もありますが、ゲストの人数に応じて20個、30個と用意する場合は、部屋を圧迫する可能性があるので注意が必要です。
引出物宅配を自分で発送するのは難しいと感じる方は、引出物宅配サービスの利用を検討してみましょう。
引出物宅配サービスとは、オンラインショッピングのように引出物を選び、ゲストの自宅へ直接お届けするサービスです。自分で用意するよりも手間を軽減できるのはもちろんのこと、コストを抑えられる可能性もあります。
ここでは、引出物宅配サービスの利用手順と費用を詳しく解説します。
引出物宅配サービスを利用するときは、次の手順で準備を進めます。
品物選びや贈り分けの検討、注文手続き、ゲストへのアナウンスなどは、自分で発送する場合と共通する作業です。
送付先の入力は引出物宅配サービスの専用フォームに入力するので、手書きより負担を削減できるでしょう。住所リストのエクセルファイルをアップロードするだけで住所入力が完了するサービスなら、より手間を削減できます。
引出物の受け取りや梱包作業、伝票の入力などがない分、余裕をもって準備を進められるでしょう。
引出物宅配サービスの利用時に発生する費用は、引出物の品物代と送料です。
自分で発送する場合と同様に、引出物の費用は5,000〜9,000円程度かかります。送料の相場は、350〜1,500円ほどです。なお、梱包資材やサンクスカードは無料で利用できるケースが多いので、合計金額の目安は5,350〜10,500円です。
引出物宅配サービスを取り扱っている贈り物・カタログギフト専門店「antina gift studio(アンティナギフトスタジオ)」では、一部例外の地域はあるものの、全国一律550円(税込) でお届けします。ひとつのお届け先の商品金額が5,500円(税込)以上の場合は、該当するお届け先への送料は無料です。
引出物宅配サービスは、結婚式におけるコストやゲストの手間を軽減できる便利なサービスなので、多くの新郎新婦様に利用されています。
なかでもおすすめな方の特徴を紹介するので、チェックしてみましょう。
引出物宅配サービスは、結婚式まで時間がない方や忙しい方におすすめです。手配にかかる手間と時間を削減できるので、負担を抑えながらスムーズに準備できるでしょう。
自分で梱包・発送作業を行うと、数によっては数日かかる場合があります。引出物宅配サービスなら住所録の登録のみなので、数時間で完了できるでしょう。
自宅に保管スペースがない方も、引出物宅配サービスの利用を検討しましょう。引出物宅配サービスの運営会社からゲストの自宅まで直接発送されるので、新郎新婦様が保管スペースを用意する必要はありません。
十分なスペースが取れずまとめて保管すると、贈り分ける予定の品物を混同してしまうなど、送り間違えるリスクがあります。
さらに結婚式の前は打ち合わせの資料やウェルカムグッズ、場合によっては持ち込む予定のドレスやタキシードなどで、自宅のスペースはいっぱいになることもあるでしょう。
数にもよりますが多くの方に引出物を発送する予定なら、引出物宅配サービスを活用したほうが安心です。
引出物宅配サービスは、梱包作業に慣れていない方にも適しています。きれいに梱包することは想像以上に難しく、慣れない作業で時間がかかる場合が多いからです。
梱包作業に慣れていないと、テープがよれたり十分な緩衝材の量がわからず引出物の破損を招いたりしかねません。のし紙や包装紙を破いてしまい、再度購入しなければならないケースもあるでしょう。
引出物宅配サービスであれば、専門スタッフによって丁寧に梱包してもらえるため、安心して利用できます。
引出物を自分で発送するゲストと、宅配サービスを利用して渡すゲストを分けることも可能です。引出物を自分で発送するのはコストや手間がかかるので、特定の方以外には引出物宅配サービスを利用するのもひとつの手でしょう。
例えば、引出物宅配サービスでは取り扱いがない特定の品物を贈りたいゲストのみ、自分で宅配便を使って送るという選択肢もあります。他のゲストには引出物宅配サービスを利用すれば、負担を軽減できるでしょう。
同様に、結婚式当日に引出物を渡したいゲストがいる場合も、該当する方のみ式場でお渡しが可能です。ただしその場合、引出物の持ち込み料が発生するケースもあるので、事前に確認しておきましょう。
引出物の中身は記念品・引菓子・縁起物の3点セットが基本とはいうものの、どのようなものを用意すればよいのか迷ってしまう方は多いでしょう。
ここでは、次のカテゴリに分けておすすめの品物を紹介します。
引菓子とは、引出物に含まれるお菓子のことです。ゲストの家族にもお土産として楽しんでもらえるように贈ります。
引菓子を選ぶ際は、常温で日持ちする品物を選びましょう。冷蔵・冷凍が必要なお菓子は溶けて食べられなくなる可能性があります。お菓子の賞味期限が短いと、ゲストが食べきれずに困ってしまいます。
また、ゲストの家族構成にも配慮しましょう。1人暮らしやご夫婦のみで暮らしている世帯には、一度に食べ切る必要がない個包装のものを選ぶと親切です。
引菓子の金額相場は、1,000〜1,500円程度です。記念品と引菓子のどちらかが見劣りしないように、バランスを考慮して選びましょう。
縁起物は名前の通り、縁起がよいとされる品物が選ばれます。
お祝いの際に炊くお赤飯、「喜ぶ」「めでたい」の語呂合わせである昆布や鯛、長寿を意味する麺類が定番です。縁起物は地域の特色が出やすいため、それぞれの地元の風習を確認しましょう。
縁起物の金額相場は、1,000〜1,500円程度です。引菓子と同様に、他の品物と比べて見劣りしない価格帯のものを選ぶと、見栄えよくまとまります。
結婚式の記念品として特に人気が高いものは、カタログギフトです。品物を選ぶ楽しさも含めてゲストに贈ることができます。
食べ物やインテリア用品の他に、便利でおしゃれな日用品やキッチン雑貨、ベビー用品など、幅広いジャンルの品物を取り扱っていることが魅力です。さまざまな価格帯から選べるので、贈り分けもしやすいでしょう。
記念品として贈るグルメは消費されるものなので、いくつもらっても喜ばれるでしょう。インテリアや雑貨はこだわりを持って選ぶ方も多いですが、グルメなら好みに関係なく、使い道に困ることもありません。
グルメを贈るなら、ゲストのアレルギーや食べられないものなどを事前に確認しておきましょう。好みが分かれにくい麺類などのような品物や、料理に使える油や調味料などを選ぶのもひとつの手段です。
ペアグラスやプレートなどのテーブルウェアは、記念品の定番として人気があります。伝統を重んじる方にも、喜ばれやすいでしょう。
利便性が高いキッチングッズも選択肢のひとつです。重量があるものが多いので、式場で受け取ると帰り道が大変になるものですが、引出物宅配サービスで発送すればゲストに負担がかかりません。
ゲストの家族構成にあわせて、家族で使えるものや1人暮らしにあると便利なものなどを贈り分けるとよいでしょう。
引出物宅配サービスを利用する際に、まず品物選びで悩んでしまう方は多いでしょう。ここでは、antina gift studioがおすすめする引出物の組み合わせ例を紹介します。
友人へ贈る引出物の記念品は、ブライダル専用カタログギフトがおすすめです。華やかな表紙で、お祝いムードを一層盛り上げます。グルメや雑貨はもちろん、体験型ギフトやベビー用品など、新郎新婦と同世代の方が欲しいと思う品物が豊富に揃っています。
引菓子も華やかさを意識しつつ、味にこだわって選びましょう。ひとり暮らしやご夫婦のみの世帯には、個包装されたものを選ぶと親切です。
縁起物は手軽に使いやすいものが喜ばれるでしょう。主に鰹だしパックやスープ、素麺などが選ばれています。
内容 | 金額目安 |
---|---|
記念品 | 3,000〜4,000円 |
引菓子 | 1,000円 |
縁起物 | 1,000円 |
記念品・引菓子・縁起物の合計 | 5,000〜6,000円 |
親戚へ贈る引出物の記念品は、こだわりが感じられるカタログギフトやグルメ専用カタログギフトがおすすめです。伝統を重んじる年代であれば、伝統工芸品や日本が誇る美食を掲載した1点がよいでしょう。
引菓子はご家族で味わえるものとして、焼き菓子の詰め合わせが定番です。友人に贈る場合と同様に、ひとり暮らしやご夫婦のみの世帯には個包装されたものを選びましょう。
縁起物も、手軽さを重視したものを選ぶ方が増えています。鰹だしパック・梅干し・麺類・赤飯など、縁起のよさが感じられる品物がよいでしょう。
父母の出身地域で独自の風習がある場合は、決まった縁起物を入れることも検討しましょう。
内容 | 金額目安 |
---|---|
記念品 | 5,000〜6,000円 |
引菓子 | 1,000〜1,500円 |
縁起物 | 1,000〜1,500円 |
記念品・引菓子・縁起物の合計 | 7,000〜9,000円 |
引出物を自分で発送する場合は、梱包資材やサンクスカードの準備、梱包作業、伝票作成など、すべて自分で行わなければいけません。結婚式前は打ち合わせや衣裳合わせ、美容メンテナンス、DIYアイテムの作成などやるべきことが多いので、引出物の発送が困難になる方は多いでしょう。
結婚式までに時間がない方や保管スペースが確保できない方、梱包作業に慣れていない方は、引出物宅配サービスを利用することをおすすめします。引出物の注文と住所リストのアップロードをするだけで、簡単に手続きを済ませられます。コストを削減できる可能性もあるので、節約につながるでしょう。
結婚式の引出物宅配なら、antina gift studioにお任せください。バラエティ豊かな贈り物やカタログギフトを揃えているので、ゲストに喜ばれる品物を探しやすいでしょう。ギフトアドバイザーのサポートも受けられるので、何を選べばいいのか迷う方はぜひお気軽にご相談ください。
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