香典のお返しに、多くの方に好まれるお菓子を用意したいと考えている方は多いものです。お菓子は華やかなイメージがあり、お祝いや内祝いなどで使用されることが多いので、香典返しに用いるのはマナー違反ではないかと心配になる方もいるかもしれません。
今回は、香典返しにお菓子を選ぶことがタブーなのか解説します。お菓子を選ぶ際の注意点や基本的なマナーについても解説するので、香典返しの準備を進める際はぜひ参考にしてください。
香典返しにお菓子を選んでも、タブーではありません。タブーであるどころか、定番の品物として根強い人気があります。
むしろ食べたらなくなるお菓子は、不幸を消滅する意味を込められるので、香典返しにふさわしい品物とされており、贈る方も多いでしょう。
ひと口にお菓子といっても、さまざまな味わいがあります。和菓子や洋菓子、甘いもの、しょっぱいものと幅広く、年代や性別を問わずに喜ばれやすいでしょう。
弔事 に適していないものもありますが、香典返しとして適切なお菓子を選べば問題ないので、どのようなものを選べばよいのかチェックしておくことが重要です。
弔事 でお菓子を贈る際は、いくつか注意しておきたいポイントがあります。まずは、香典返しにふさわしいお菓子の特徴を把握しておきましょう。
香典返しを選ぶ際は、縁起のよいモチーフのお菓子は避けましょう。縁起物をモチーフにした品物は、お祝いごとの定番です。香典返しはお祝いではないので、縁起物を用いることはマナー違反にあたります。
縁起のよいモチーフとそれぞれの持つ意味には、次のようなものがあります。
ほかにも、結婚式の引菓子に用いられるバウムクーヘンは、繁栄や長寿を意味する年輪を連想させるお菓子です。絶対に避けるべきとはされていませんが、地域によってはタブーとされています。
香典のお返しとして贈るのであれば、無難に思われるような丸型や角形のお菓子を選ぶとよいでしょう。
香典返しを葬儀当日に渡すなら、持ち運びやすい品物を選ぶことが重要です。忌 明けに郵送したり喪主が出向いて渡したりするケースとは異なり、参列者が自分で持って帰るので、軽くてかさばらない品物であれば負担になりにくいでしょう。
たとえば焼き菓子・おせんべい・小粒のゼリーなどは、持ち歩きやすいサイズ感の品物が多く揃っています。
公共交通機関を利用して遠方から参列している方もいるので、持ち運びやすさにも配慮して香典返しを選びましょう。
香典返しは、消費期限や賞味期限が長いものがおすすめです。受け取った相手がすぐに食べられないこともあるので、消費期限が短いと口にできないまま処分しなければならない場合があります。
消費期限が長いものには、クッキーやフィナンシェなどの焼き菓子、おせんべいや羊羹、甘納豆や果実が入っていないゼリーなどがあります。お渡しする日から数えて2週間から1カ月以上先の日にちに消費期限が設定されていると、ゆとりを持って楽しめます。
生クリームや生のフルーツを使ったお菓子や生菓子など、消費期限の短いものが香典返しに厳禁とされているわけではありません。
とはいえ、冷蔵庫に保管する必要があったり、早く食べなければと焦ってしまったりして相手の負担になるので、できるだけ日持ちするものを選ぶとよいでしょう。
香典返しを贈る際は、お菓子の種類を問わず個別包装されている品物を選ぶと親切です。カステラや羊羹をまるごと贈っても、1人暮らしや夫婦だけで暮らしている世帯は一度に食べきれず余らせてしまいます。
個別包装であればお菓子を切り分ける必要もなく、袋を開けるだけで少量を手軽に食べられます。クッキーのアソートや小ぶりの羊羹の詰め合わせなどは、1つずつ包装されているためおすすめです。
個別包装のお菓子は、ほかの方へのお裾分けや保存にも適しています。連名で香典をいただいた場合は、お返しが全員に行き渡りやすいよう数量が多い個別包装のものを選ぶようにしましょう。
香典返しとして用いるお菓子は、控えめなデザインのパッケージを選びましょう。華やかな色や柄はお祝いを連想させるので、弔事 にはふさわしくありません。
香典返しの贈り物に適切なパッケージは、グレー・薄紫・白・銀・紺色など寒色系や無彩色です。くすんだ色やぼかした色調のものを選びましょう。柄においても、落ち着いたものを選んでください。仏事であれば菊・小花・雲などのモチーフが選ばれています。
紅白・桃色・金色などの色や大ぶりの花柄、縁起のよいモチーフを取り入れた柄など、お祝いを連想させる華美なパッケージは避けましょう。
香典返しに限ったことではありませんが、特別なこだわりが感じられるお菓子を選べば、感謝の気持ちが伝わりやすくなります。自分の好みや生活習慣に配慮して選ばれたお菓子であるかどうかは、品物を通してわかるでしょう。
たとえば、原材料や製法にこだわったものや、有名パティシエが手がけたもの、地元の隠れた名店のお菓子などがおすすめです。自分で購入する機会が限られているので、贈り物としてもらうと特別感が得られます。
親しい間柄であれば、相手の好みや年齢に寄り添った品物を選びましょう。若い世代なら和菓子より洋菓子、お酒を嗜 む方はおつまみになるようなしょっぱいものを好む傾向にあります。
相手の好みがわからない場合は、季節感のある品物を選ぶこともおすすめです。夏場であれば、水羊羹やゼリーなどの涼しげなお菓子が口にしやすく喜ばれるでしょう。旬の果物や食材を取り入れたお菓子も人気です。
さまざまな要素を考慮したうえで、自分がもらってもうれしいと思うような品物を丁寧に選びましょう。
普段なら喜ばれるものでも、香典返しとして贈ってはいけない品物はいくつかあるので注意しましょう。ここでは、香典返しでタブーとされる品物を紹介します。
高級グルメとして喜ばれる肉や魚は、香典返しとして贈ってはいけない品物です。肉や魚は殺生 を連想させるので、弔事 に用いることは避けるべきとされています。
古くは、仏教の思想により故人の親族は四十九日の忌 明けまで肉や魚を断ち、精進料理を口にしていました。現在では肉や魚を口にしない風習は薄れているものの、香典のお返しに選ぶことは避けられていると把握しておきましょう。
ただし、肉や魚が掲載されているカタログギフトを贈り、受け取った相手が選んだ場合はマナー違反にはあたりません。
縁起物がモチーフのお菓子と同様に、お祝いを連想するものも香典返しに選ばないよう気をつけましょう。香典返しは弔事 であるため、「不謹慎」「非常識」と思われる可能性があります。
お祝いを連想するものに挙げられる品物は、お酒・昆布・鰹節などです。仏教では「不飲酒戒」という戒 めがあり、そもそもお酒は飲んではいけない風習があります。
「喜ぶ」に通じる昆布や、夫婦円満の象徴である鰹節は結婚式の縁起物とされる品物なので、香典返しには不適切です。
香典返しとして贈る食べものの原材料に使われている程度なら問題ありませんが、単品でお酒や昆布などを贈ることはないようにしましょう。
現金や金券は、香典として包んだものをそのまま突き返された印象に繋がるので、香典返しとして贈るのは避けましょう。
とくに、会社の上司や恩師など目上の方に現金を渡すのは失礼にあたります。同僚や友人であっても、金額があからさまにわかってしまうため、恐縮したりがっかりしたりする可能性があります。
仏事において現金や金券を贈ってはいけない決まりはありませんが、受け取った方の心境を考慮すると避けたほうが無難です。使い勝手がよく合理的なものを贈りたいと考えるのであれば、受け取った方が好みの品物を選べるカタログギフトを選びましょう。
香典返しの相場は、半返しが基本とされています。香典は遺族のお葬式の負担を補う相互扶助的な意味で、参列者が包むものです。あまりに高価な品物を贈ると、気を遣わせてしまったと恐縮させてしまうでしょう。
とはいえ、安価すぎる品物は感謝の気持ちが伝わりにくく、非常識と捉えられかねないので、いただいた香典の半額程度を目安に品物を選ぶのが理想です。いただいた香典が高額だった場合は、1/3〜1/4程度の金額の品物をお返ししても問題ないとされています。
香典返しの相場は地域により異なる場合もあるので、用意する前に葬儀社や寺院に確認しておくとよいでしょう。
香典返しを用意する際は、贈る時期や渡し方などを押さえておくことが大切です。以下で、香典返しの基本的なマナーを解説します。
香典返しを渡すタイミングは、四十九日の法要後2週間以内を目安に届けることが一般的です。香典返しには、葬儀や四十九日の法要を滞りなく済ませたことを報告する意味があるため、忌 明けに贈ることが基本とされています。
法要後に発送し、法要の翌日に自宅へ届くように手配すると、参列者もひと息つけるでしょう。
亡くなってから四十九日後は故人が成仏すると考えられている時期ですが、宗教ごとにタイミングは異なるので注意しましょう。たとえば神式の忌明けは50日後、キリスト教においては約1カ月後とタイミングが異なります。
なお、香典返しを葬儀の際にお渡ししている場合は、あらためて用意する必要はありません。ただし、会葬御礼と混同されたくない場合は、忌 明けに渡したほうがよいでしょう。
香典返しの水引には、白黒もしくは黄白の結び切りを用いましょう。水引とは贈答品の掛け紙に結び留める飾り紐であり、慶事には紅白、弔事には白黒と使い分けられています。
関西から西日本や北陸などの一部地域では、黒白ではなく黄白の水引を用いているので、地域のしきたりを確認しておきましょう。
結んだらほどけにくい結び切りの水引を使用するのは「二度と繰り返されないように」という気持ちの表れです。一度きりが望ましい葬儀のほか、結婚式でも用いられています。
何度でも結べる蝶結びの水引は、何度あってもうれしいお祝いごとに用いる水引なので、仏事においては使用しないよう注意しましょう。
香典返しでは掛け紙をかけたうえで、表書きに「志」と記入します。掛け紙とは、水引の右上にのしが印刷されていない紙です。
のしは慶事 の際に贈り物に添える縁起物であるため、弔事 には適していません。のしが印刷されたのし紙を選ばないように注意しましょう。なお、香典返しを直接渡す場合の掛け紙は外側に掛け、郵送する場合は破損や破れを防ぐために内側に掛けます。
水引を境に上部に入れる「志」は、地域や宗教を問わず使用できます。「満中陰志」「偲び草」などと書く地域や宗教もありますが、迷う場合は「志」とすればよいでしょう。
香典返しを贈る際は、感謝の気持ちと故人の法要を終えた報告をするために挨拶状を添えることが礼儀です。手渡しの場合はなくても構いませんが、現在の香典返しは配送が主流なので、挨拶状の同封を忘れないようにしましょう。
挨拶状を用意する際は、句読点や忌み言葉を使わないよう注意が必要です。本来、毛筆で書く正式な文章は句読点が不要とされています。法要が滞りなく済んだことを表す意味でも、句読点は省略しましょう。
「切る」「終わる」「絶える」などの文字や、「死」や「苦」を連想させる「4」「9」などの数字は忌み言葉とされており、故人を喪った悲しみを思い起こさせます。
「たびたび」「ますます」などの重ね言葉も、悲しみが連続する意味に繋がるので、挨拶状に使用しないようにしましょう。挨拶状には、忌明け法要が滞りなく済んだことを記しますが、忌 明け法要は宗教によって表現が異なる点にも注意してください。
仏式では「四十九日法要」、神式では「五十日祭」、キリスト教式では「追悼ミサ」「記念式」「昇天記念日」など、宗教に応じた表現を用いて報告をしましょう。
お菓子以外にも、香典返しに選ばれている定番の品物はいくつかあります。ここでは、お菓子以外で香典返しにおすすめの品物を紹介します。お菓子が苦手な方は少ないものの、お菓子以外のものを贈りたいと考えているのであれば、チェックしてみてください。
海苔やスープなどの食品は、香典返しに用いられる機会が多い品物です。上質な海苔は贈り物の定番であり、かさばりにくく持ち運びに適しています。体を温めるスープは苦手な方が少なく、食卓にはもちろん小腹が空いたときにうれしい1品です。
ほかにも、そうめん・レトルト食品・缶詰・梅干しなど、調理の手間が少なく手軽に口にできるものが喜ばれています。
故人を偲 んで味わう意味が込められているコーヒー・紅茶・ジュースなどの飲みものは、おやつどきや食後などにくつろぎながら楽しんでもらえるでしょう。
食品以外では、毎日のように使用する洗剤や石鹸が人気です。不幸を洗い流す意味を込められるので、香典返しにふさわしい贈り物とされています。
キッチン洗剤や洗濯洗剤、石鹸などから広がり、サニタイザー・柔軟剤・ハンドソープ・カンフルオイルなども同じ意味合いを込めて贈り物に選ばれています。
使用期限が設けられておらずどのご家庭でも使用するものなので、使いどころに困ることがない点も人気の理由です。
白いタオルは、故人が身につける白装束から連想して香典返しの定番とされています。タオルには悲しみの涙を拭う意味があるので、参列者の気持ちに寄り添った贈り物だといえるでしょう。
消えものではありませんが、いずれ交換する消耗品であるため、香典返しのマナーにも反しません。タオルとひと口にいっても、バスタオル・フェイスタオル・ハンドタオルや、オーガニック素材で作られたもの、愛媛県で作られる今治製のブランドものなど、種類はさまざまです。
香典返しに用いるタオルのデザインは白でシンプルなため、肌触りのよさや使いやすいサイズ感など、使用感や機能性を考慮して選びましょう。
香典返しの定番品に相手の好みに合うものがない場合や、おもてなしを重視したいと考えるなら、カタログギフトがおすすめです。掲載されている品物のなかから受け取った相手が自分好みのものを選べるので、満足してもらいやすいでしょう。
有名ブランドが提供しているものや、グルメ専門カタログギフトなども充実しているので、喪主や親族の方は参列者が好みそうな1冊を選んでお渡ししてください。
持ち運びやすいカードタイプのほか、タオルやお菓子などの品物とセットのカタログギフトもあるので、香典の金額や相手の状況に応じて選べます。カタログギフトを選ぶ際は、香典のお返しにふさわしい落ち着いた色合いや柄の表紙がおすすめです。
お菓子は、香典返しの定番の品です。縁起物をモチーフにしたものや華美なパッケージのものを避け、受け取る方が口にしやすいものやこだわりのあるものを選びましょう。
お菓子を贈る場合も、香典返しにおける基本的なマナーは変わりません。四十九日の法要から2週間以内を目安に、挨拶状を添えて贈りましょう。
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