薩摩切子猪口(藍)

120年以上を経て、輝きが蘇ったカットガラス。ひとつひとつ職人の手で作り出された薩摩切子は、世界にふたつとない代物です。

透明なガラスと色ガラスのグラデーションが美しい薩摩切子の猪口です。薩摩切子は、江戸末期から明治初頭に薩摩藩でつくられたカットグラスで、現在では復刻生産されています。切子とは、ガラスにカット文様を刻み込んだものですが、その中でも薩摩切子は、透明なクリスタルガラスの上に、色ガラスを熔着させ、その表面にカットを施して磨き上げます。その際に、できる透明なガラスと色ガラスの間のグラデーションが薩摩切子の最大の特徴。このグラデーションを「ボカシ」と呼んでいます。このボカシが和の雰囲気を醸し出し、光を通すと柔らかく発色し、にじむように美しく見えます。

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